Case Study
導⼊事例
防災・訓練

首都高速道路における災害時の点検

概 要

2024年8月、災害時等における無人航空機の運用に関する協定を締結している首都高速道路株式会社における「災害時を想定したドローン活用の取り組み」に関するデモンストレーション訓練に参加しました。

背景‧課題
  • 大規模地震発生時、構造物等の被害状況や滞留車両を把握するため、点検の迅速な実施
  • 点検は、高速上を走行するパトロールカーでの目視、及びCCTV映像等で確認
  • どのような状況下でも点検を実施できるようドローンの活用について検討
解決策
  • 構造物損傷などの影響をうけることなく点検可能なドローンの機動性に着目
  • 災害支援協定を締結している支援会社の協力を得て、被害の全容を把握
導⼊効果
  • 迅速な被害情報の把握や点検の実施が可能に
  • 被害状況を映像と3Dデータで遠隔地からでも把握可能に

業務概要

【期間】
2024年8月
【場所】
舞浜高架下
【目的】
道路啓開作業の実動訓練
【使用機体】
Matrice300 RTK ZenmuseP1

業務内容

首都直下型地震を想定したドローン点検デモンストレーション訓練の参加。
訓練内容は、最大震度7の地震が発生し、直ちに首都高が全線通行止めを実施、交通パトロールカーによる点検とCCTVカメラにて、段差発生や車両横転による複数の滞留車両の発見を想定。
当社は、現地対策本部が発見した段差発生場所へドローンを急行させ、被害状況の映像把握及び3Dモデルによる具体的な段差や目開きなどの情報を計測。

道路啓開訓練開始(関係者集合)
道路啓開作業(関係車両)
無人航空機を使用した損傷状況確認
使用機体(Matrice300 RTK ZenmuseP1)
空撮映像


その後、速やかにドローンが撮影した映像から被害状況の把握とドローンが撮影した画像で3Dモデルを作成。
映像・画像と3Dモデルは関係各所に伝送され、それにより関係者は机上で損傷個所の発見と、その寸法の計測が可能。

3Dモデル(全体像)
3Dモデル(ひび割れ段差の計測)



段差啓開3Dモデル動画

お客様の声

被害状況の映像把握と合わせて、3Dモデルデータによる段差・目開き量といった構造物の変状計測取得データを災害対策本部などに伝送することにより、遠隔地から具体的な被災量を把握できることが改めて認識できました。
今後、応急復旧材料等の選定に繋がるよう、協定支援会社との検討・訓練を継続していきます。


これからも「JDRONE」は「ドローンソリューション事業」を通じ、防災課題の解決に貢献してまいります。

お問い合わせ‧資料請求はこちら