Case Study
導⼊事例
環境

小笠原諸島における陸貝保護活動

概 要

小笠原諸島にて、固有の陸産貝類を保護する為にドローンで殺鼠剤を局所的に散布しました。

背景‧課題
  • 小笠原諸島に生息する固有の陸産貝類保護
  • 陸産貝類を食害する外来種のクマネズミの駆除
  • 断崖など人的散布が難しい場所へ殺鼠剤の散布
  • 海洋汚染にならない局所的な殺鼠剤の散布
解決策
  • ドローンによる局所的な殺鼠剤の散布
  • ドローンによる断崖などの人的散布が難しい場所への殺鼠剤の散布

業務概要

【期間】
2016年8月13日~21日
【場所】
小笠原諸島
【目的】
小笠原諸島に生息する固有の陸産貝類を保護するための殺鼠剤の散布
【使用機体】
enRoute製AC940改
【特記】
この散布作業は株式会社ヘキサメディアが行ったものです

業務内容

世界自然遺産である小笠原諸島では、その価値として重要な固有の陸産貝類(カタツムリ)が生息しています。
小笠原諸島固有の生態系が良好な状態で残る兄島と、その近辺の人丸島・瓢箪島では、外来種のクマネズミにより陸産貝類の絶滅が危惧されるまでの食害に侵されています。
こうした背景から環境省主導の元、小笠原諸島の陸産貝類を保護するために天敵であるクマネズミの駆除が実施されています。

小笠原諸島は切り立った断崖の海岸が多く、殺鼠剤のヘリコプターによる空中投下や人的散布ができない場所が多く存在します。
またヘリコプターで空中散布する場合、短時間で広域を散布できるメリットがありますが、ヘリコプターで海岸付近に殺鼠剤を空中散布すると、高い高度から大まかな散布しか出来ないため、 非標的種への殺鼠剤の影響や殺鼠剤の洋上流出による海洋汚染の懸念がありました。
そこで当社は日本で初めて、殺鼠剤散布ユニットを搭載したマルチコプター型ドローンを開発し、非標的種の利用場所を避けた局所的な殺鼠剤(粒剤)の散布を行いました。
当社では断崖の海岸線や小さな岩礁を中心に、沖合に停泊させた小型の作業船上からドローンを操作し、殺鼠剤150kgの散布を実施しました。
殺鼠剤散布後は環境影響モニタリングが行われており、ドローンによる局所的な薬剤散布について、有効性を示すことができました。


JDRONEは今後もドローンを活用した環境保護活動を支援いたします。

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