環境
海岸沖の人工リーフに生育した海藻類の繁茂状況調査
概 要
神奈川県水産技術センター様の依頼で小田原漁港海岸の人工リーフで生育する海藻類をドローンで空撮、取得したデータを解析し、藻場の生育状況調査が可能であるか、実証実験をおこないました。
- 背景‧課題
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- 潜水調査・目視観察は安全に十分配慮する必要があり、また一度の調査範囲が狭域
- 衛星データの活用は高額な予算を要し、詳細データの取得が困難
- 解決策
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- ドローンによる空撮調査で、短時間で広域を安全に調査
- 低空から空撮し、精度の高いデータを取得
業務概要
- 【期間】
- 2018年7月
- 【場所】
- 神奈川県小田原市漁港海岸
- 【目的】
- ドローンによる海藻類育成データの取得 実証実験
- 【内容】
- ① ドローンに搭載したX5S(可視カメラ)およびRededge(マルチスペクトルカメラ)を使用して航空写真を取得
② 可視カメラ空撮写真からオルソ画像を作成
③ オルソ画像およびマルチスペクトルカメラ取得データから繁茂状況を解析
業務内容
自然の珊瑚礁の機能を模して、海岸から少し沖の海底に海岸線とほぼ平行に築いた人工的な暗礁を人工リーフといいます。神奈川県小田原漁港海岸の沖合約100mに設置された人工リーフには、カジメ等の大型褐藻類が生育し、豊かな漁場となっています。
海草藻場の生育状況調査はダイバーによる潜水目視観察で詳細な状況確認、データ取得が可能ですが、調査可能範囲が極小な範囲に限られてしまいます。また衛星データの活用は広範囲のデータを一度に取得できますが、莫大な費用が発生します。
神奈川県水産技術センター様の依頼で、費用を抑え、広域の藻場の分布、種類、被度等の情報を短期間で得るべく、ドローンによる調査の実証実験を行いました。
マルチスペクトルカメラではさまざまな情報を得ることができます。今後も海洋調査を承ってまいります。