総務省 消防庁様からのご依頼により、福島ロボットテストフィールド(RTF)にて、消防本部内のドローン運用のアドバイザーを育成する目的で2日間の講習を行いました。

業務概要

【期間】
第1回:2021年10月13日(水)~10月14日(木)
第2回:2021年11月10日(水)~11月11日(木)
【場所】福島ロボットテストフィールド(福島県南相馬市原町区萱浜字新赤沼83)
【目的】消防本部でのドローンの運用を促進させるための運用アドバイザーの育成。
【使用機体】
・DJI PHANTOM 4シリーズ
・MAVIC 2シリーズ
・MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL
・MATRICE 300 RTK
【内容】
①法規・申請方法、ドローン概論の座学
②実践に見立てた実技講習

福島ロボットテストフィールドとは

福島県は南相馬市にある復興工業団地内に整備された、ロボット試験施設。
橋梁やトンネル、建築物や災害現場など現場環境を再現している世界でも類を見ない施設です。

各講習の内容

座学

航空法に始まり各種法規について復習を兼ねた学習と、DIPS/FISSの申請、またドローンの機体構造・概要を実運用でのヒヤリハット事例を交えながら説明をしました。

NIST/ATTI

アメリカ国立標準技術研究所がドローンの性能を図るために提唱しているものです。
それを転用して、パイロットの飛行の精度や速さを測るものとして消防でも注目されているNIST STM for sUASを項目の一つとして今回導入しました。
機体とカメラを交互に見つつカメラ操作も行うという、実践に近しい操作を行い、自分の技術を測られることが特徴です。
ATTIでは日ごろ訓練する機会が多く取れないとのことで導入。
ドローン本来の姿を経験していただく事により、不測の事態に備えた技術・心構えや、パイロットとしての技術の底上げを図りました。

構造物飛行

構造物内の熱源を探索・発見することを目的として運用したメニューです。
実際、構造物付近を飛行する際には遠近感の把握が難しく、また建物によって風の影響も複雑に作用するため、パイロットだけではなく、補助者としての動きもここで学んでいただけるようにしました。

遠距離/高高度(目視外)飛行

訓練できる機会が少ない、遠距離・高高度飛行の訓練をいたしました。
目視範囲外の飛行は画面から状況を判断しなければならなく、非常にリスクの高くなる飛行の一つです。
また、高度が高くなることで、着陸時のリスクも増えます。
今回は目視外飛行をする上で根本的な考え方の違いから説明し、実際の飛行を経験していただきました。

自動航行

消防現場で運用する際、ほとんどの飛行を手動でされているとの事でした。
自動航行アプリを用いて現場の3Dモデリングを作成する飛行を体験していただき、その現場の成果物を見せることにより、自動航行の実用性の高さや、運用のしやすさを理解していただきました。

市街地捜索訓練

実際の捜索を模して市街地フィールドを使い、捜索訓練をいたしました。
市街地になると、Wi-Fiの電波や、建物による電波障害で電波環境は悪くなります。
それらを考慮して、飛行計画や捜索の方法を考えるという事や、実際に飛行する上でのリスクを学んでいただきました。

夜間飛行訓練

夜間捜索を模した訓練を行いました。
昼間の飛行とは違い、ドローンの灯火でしか状況を判断できないため、錯視や距離感の誤認が起こりやすいことを体感していただきました。
2日目には実際の救助を模した訓練を行い、歩行班とドローン班の2班連携の捜索訓練を行いました。

JDRONEでは、実運用に即した各種講習を開催しております。
今後も防災分野においても、ドローンを適切に活用できる技術者の育成を支援して参ります。