1.概要

Phantom 4 RTK_01

DJIより、PHANTOM4 RTKが日本国内で発表になりました。

空撮用スタンダード機体として、世界中で愛用されているPHANTOM4 V2.0の性能に加え、高精度飛行可能なRTKシステムを搭載し、ジンバル周りも1台づつ調整した極めて精度が高い飛行が可能なドローンです。

※こちらの記事は中国本土で発表されている性能を元にした速報記事で、日本国内においては一部機能・スペックに変更が加えられる可能性がございます。

2.大きく変わったPhantom 4 RTK

Phantom 4 RTK_02

見た目は機体の頭にユニットがついただけで、従来のPhantom4シリーズとあまり変わらない見た目をしていますが、中身は大きく変わっています。

・システム一式にCM単位での高精度な飛行が可能なRTK測位システムとナビゲーションを採用。
・カメラは工場にて1台1台校正をかけた上で調整を行い、飛行と合わせて高精度な撮影が可能になりました。
・写真に記録されているデーターも高精度な位置情報が記録されて、XMPデーターとして出力が可能です。
・送信機も産業用機体として大幅にパワーアップ。Phantom4 V2.0+の送信機と同様に高精度なモニターを搭載し、内蔵バッテリーに加えCrystal SKYのバッテリーを装備。送信機の急な電源断にも対応。
送信機内部に4GのSIMを搭載し、4Gネットワークを使ってのネットワーク型RTKに対応。
・アプリケーションは新たにGS RTKを送信機内にインストール。従来のGSPROと同様の使い勝手による自動航行が可能。
・バッテリー・プロペラなどは従来のPhantom4PRO用オプションをそのまま利用可能。

3.CM単位の測位制度を誇る新たな測量ドローン

Phantom 4 RTK_03

今まで、RTK測位システムを使う場合は価格帯が上で、かつ大型のMatrice200シリーズ、もしくはMatrice600 PROシリーズを使うしかありませんでした。今回のPhantom4 RTKにより、新しく選択肢が増え、より測量に使いやすい機体が増えたことになります。

大きさも在来のPhantom4と殆ど変わらないため、現場への持ち運びも他機体より大幅に軽減されます。Phantom4シリーズのオプションが利用できるのも大きなメリット。すでにPhantom4シリーズを利用して業務を行っている事業者の方々も導入しやすいのも大きなメリットになります。

・RTK基地局を使った測位に加え、4Gネットワークを利用しての測位補正を実装。さらに精度の高い飛行を可能に。

4.1台の送信機で5台までコントロール

phantom 4 RTK_04

今までのドローンには無かった機能として、1台の送信機で5台までのPhantom 4 RTKを自動航行することができます。1機につき1人のパイロットを当てる必要がなくなり、今までよりも遥かに高効率な飛行が可能です。

※こちらは中国国内において運用が実施されています。日本国内でこちらの機能を使って飛行をおこなう際は目視範囲内・飛行箇所の気象台の日の出・日没時間内に必ず業務を行うなどといった、航空法各種規制を守った上で実施してください。また、操縦者以外に監視者や安全運行管理者を配置するなどの安全管理は必ず実施してください。場合によっては申請が必要になるので、国土交通省に必ず確認の上進めるようにしてください。

5.GS RTK & PC GS PRO 

phantom 4 RTK_05

今回より、送信機内蔵モニター&内蔵コントローラーにおいて、DJIの自動航行システム「GROUND STATION(GS)」が使用可能になりました。

今まではAPPLEのiOSのみに対応しておりましたが、今回よりAndroidを使用しているDJI機種送信機内蔵コントローラーで利用可能になります。
(まだGOOGLEストアでは公開されていないため、Phantom4 RTK以外で使用可能かは不明となっています)

GS RTKを使うことにより、前述の5台自動飛行やオーバーラップ率を指定した上での自動撮影を行いつつ、自動飛行をいたします。
そのため、写真測量業務や観測業務において、大幅な効率アップが期待されます。

また、GS PRO PC版も発表になりました。

Windows10を搭載したパソコンで、モバイル版と同様の高精度な飛行プログラミングが可能になります。
また、機体からのMicroSDによる写真の取り込みもPCの場合は簡単に行えるため、業務のさらなる高速化が見込まれます。
これらのアプリケーションは日本国内で10/15 13:00現在はまだダウンロードが始まっていませんが、近日中にダウンロードが開始になると見込まれます。お待ち下さい。

対応機種や必要スペック等については続報をお待ち下さい。

6.産業用ドローンとして、活躍が期待できる範囲

phantom 4 RTK_06

Phantom4 RTKは様々な分野において、大きな活躍が期待できます。

・航空測量
大型機でないと出来なかったRTK測量に加えて、複数台の同時飛行・同時撮影は非常に大きなアドバンテージとなります。

・農業
農地の観測や農薬散布前の農地状態把握に、自動航行による空中写真撮影は非常に有用です。

・送電線等の観測
送電線の調査/観測を行う場合、高精度な飛行が可能なRTK飛行システムを利用しないと事故が発生する危険性が高く、今まではMatrice600や200といった大型の産業用機体が必要とされていました。

今回のPhantom4 RTKにより、PhantomシリーズでもRTK測位システムを利用した観測が可能になりました。
(赤外線カメラ等の特殊な撮影を行う場合はMatrice200以上の機体を利用してください)

7.FAQ

Q:こちらの機体は日本国内専用ですか
A:はい、各国ごとにバージョンが異なります。

Q:Phantom4シリーズで使用していたオプションが使用可能ですか?
A:5870mAhバッテリー(https://shop.jdrone.tokyo/shopdetail/000000000096)や9450Sプロペラ(https://shop.jdrone.tokyo/shopdetail/000000000039)が使用可能です。まだ発表になっていませんが、プロペラガードなど他に利用可能なオプションもある可能性があります。

Q:従来のPhantomシリーズと送信機の互換性はありますか?
A:ありません

Q:どのようなカメラがついていますか?
A: Phantom 4 Pro / Advanced / Pro V2.0に搭載されている1インチ2000万画素カメラと同じカメラがついています。こちらのカメラを及びジンバルを1台ずつ工場で校正を行い、測量に必要な高精度な位置記録機能を持たせたカメラとなります。

Q:Phantom4ProシリーズとPhantom4 RTKシリーズの送信機の違いはなんですか?
A: 、5.5インチ画面、1080Pディスプレイ、1000nitsまでの最大の明るさを備えたモニターを搭載しています。直射日光で見えるように設計されています。氷点下の低温動作環境に適応することができ、4G無線ネットワーク用 USBドングルインターネットの挿入をサポートしています。他のモバイルデバイスなしでも起動にしています。マイクロSDカードスロットが装備され、内蔵スピーカー、ホットスワップ可能なバッテリー交換を可能にしています。
(送信機用のバッテリーはCrystalSKYやCendenseに利用可能なRB37バッテリーです(https://shop.jdrone.tokyo/shopdetail/000000000247))

Q:ネットワーク型RTKとD-RTKの違いはなんですか?
A:ネットワーク型RTKは携帯電話回線等を利用して、日本全国に約1,300箇所存在する電子基準点の座標と現在地の座標の差分から正確な座標位置を割り出します。D-RTKはグランドシステム(地上局)とエアシステム(機体-ドローン)との座標位置を測量して、正確な座標位置を割り出します。従来のMatrice200 RTKやMatrice600 PROではD-RTKのみを採用しており、ネットワーク型RTKが採用されたDJI機種はPhantom4 RTKが初となります。Phantom4 RTKではD-RTKとネットワーク型RTKを併用して採用しています。

Q:機体を飛行する際に4Gネットワークサービスが必要ですか?
A:現在の情報では必須とのことです。日本国内での電子基準点基地局情報提供サービスがいくつかあり、追ってアナウンスがありますのでお待ち下さい。

Q:写真内の座標情報は正確ですか?
A:カメラとRTK測位システムはマイクロ秒単位での時間同期を行っています。そのため、写真内のXMPフィールド、もしくはEXIF情報により、高精度な位置座標が記録されます。

Q:PPK(Post Processed Kinematic)には対応していますか?
A:対応しています。RTKが不十分な場所ではPPKを利用した後解析を行ってください。
※但し、DJIではPPK後解析サービスを現在提供していません

 

Q:価格はいくらでしょうか?
A:こちらは産業用商品のため、お客様の構成に応じて都度お見積もりとなります。

8.お問い合わせ

Phantom 4 RTKについて詳しくはこちら

Phantom 4 RTKの導入検討、又は、お取り扱いに関するお問い合わせはこちらまでご連絡ください。

enterprise@jdrone.tokyo
044-221-0231までお問合せください。